断熱と省エネは同じなのか
- 2018年08月17日
- コラム
こんにちわ。渡邊です。
暑い日が続きますね。島原市でも夜に30度を超えるなど、熱帯夜が続いています。
県央地区でも昼間はかなりの温度なので、熱中症には気を付けたいものです。
今回のテーマは断熱と省エネは一体化して考えるべきなのかについてです。
断熱性能を高めていけば、省エネにつながるというのはみなさんご想像できると思います。
熱を逃がさないわけですから、エアコンの効きがよくなりますし、
夏には熱い日射が入りにくく、冬は寒くなりにくいので、省エネにつながります。
省エネの目指す基準がZEH(ZEHについては前に書いてますので、是非見てください。)ですが、
ZEHであれば高断熱なのかというとそうではありません。
断熱性能が低くてもZEHというのは達成できるのです。もちろん高断熱の方が達成するのは簡単です。
今回は断熱と省エネをわけて考えてみることにします。
それは現在の省エネの基準は、「外皮基準」というものと、「一次消費エネルギー」の2つの基準によって判断されるからです。
言っていることが難しいと思いますので、以下にちょっとだけ詳しく説明します。
「外皮基準」は1980年から制定されている判断基準で、
もともとは省エネルギーを判断する基準でしたが、今は室温を問うための基準となっています。
非暖房室の温度や夜中暖房を停止した場合の朝の温度を高めることを目的としています。
そのため、「外皮基準」は残されており、断熱性能で判断することができます。
「一次消費エネルギー」は、2013年に制定された省エネの基準になります。
1980年に制定された「外皮基準」の時の要件であった冷暖房負荷に加え、
換気・給湯・照明・調理家電等も加えた生活の総合エネルギーを判断する基準となります。
判断基準が違うため、断熱と省エネを両方の側面から考えていかないといけないということになるのです。
バランスをとった設計が求められるようになります。
ただ単に断熱をずっと向上して、ZEHにすることも可能ですが、コストがかかりすぎます。
将来の支払金額などを考えながら、断熱性能や省エネレベルを考えていきたいですね。
COTOREでは、そんなバランスのとれた仕様を標準仕様としています。
一番コストが抑えられる方法で、断熱性能と省エネ性能を兼ね備えていますので、
是非ご検討ください。