【家づくりの基礎知識】窓の基本性能について
- 2017年01月31日
- コラム
こんにちわ。工務のわたなべです。
最近は突風なども吹き、強風を感じることが多くなってきました。
窓は部屋を明るくしたり、外の空気を入れたりするために取りつけますが、ガラスが割れたりしたら危険です。
昔は窓は結露もよくしていていて、床が濡れて、床が変色したり、悪い時は腐ったりしていました。
外の空間と中の空間をつなぐ窓というものは、よく考えて選定したい項目です。
そんな今回は、窓の性能についてのお話です。
窓の性能と言われてもなかなか難しいかもしれませんが、窓の性能は全部で10項目定められています。
窓の基本性能である3項目は、耐風性、水密性、気密性です。
安心・安全に関する性能3項目は、防火性、バリアフリー、防犯性です。
居住の快適性に関係する性能4項目は、断熱性、遮音性、防露性、日射取得性です。
今回は基本性能の3項目について述べます。
耐風圧性とは、窓やドアがどれくらいの風圧に耐えられるかを表したものです。
強風で変形したり、ガラスが割れたりしないようにするための性能になります。
日本工業規格であるJISでは、風速36m/sに耐えられる性能をS-1、44m/sに耐えられる性能をS-2、51m/sに耐えられる性能をS-3としています。
窓を選ぶ目安としては、1FではS-1、2FではS-2、3FではS-3が最低必要であるとしています。
COTOREで標準採用している窓は、一部大きな窓を除いて、S-3性能が基本になりますので、3Fに取りつける目安である強風にも耐えられる窓を1Fにも2Fにも採用しています。
大きな窓も1FではS-1、2FではS-2性能を満たしています。
水密性能とは、屋内へ雨水浸入をどの程度防げるかを示す性能です。
JISでは、1時間あたり240mmという豪雨の際に、風速14~24m/sでも雨水が浸入しない性能をW-3、16~29m/sでも雨水が浸入しない性能をW-4としています。
窓を選ぶ基準としては、市街地住宅ではW-1からW-3、郊外の住宅ではW-2~W-4が必要とされています。
COTOREで標準採用している窓は、全部W-4の性能を満たしています。
大村市や諫早市の住宅街の内部から、少し郊外に離れた地域においても、対応できる高い性能の窓を採用しています。
気密性能とは、窓の隙間からどの程度の空気の出入りがあるか示す性能です。
性能の説明はかなり難しい内容になりますが、隙間から出入りする空気が少ない方が気密性能が高いと言えます。
気密性能が高いことにより、冷暖房時における負荷を軽減できるため、省エネルギー性能も高くなります。
また、遮音性能も高くなります。
COTOREでは最高性能であるA-4等級の性能がある窓を標準としています。
窓というのは、建物と同じように、つくるときの素材や、使用する材料によって性能が大きく変化します。
一般的には、断熱性能の話が取り上げられることが多いですが、それ以外にも多くの性能のばらつきがあります。
お客様にご提供する新築住宅では、既存の住宅や、賃貸のお住まいよりも、高い性能を保持していることが大事だと考えています。
新築住宅における家づくりでは、見た目も重視されますが、長年住む家ですので、性能というところにも着目してみてください。
各部材の性能につきましても、なにか分からないことがありましたら、お気軽にご相談ください。