ブログBLOG

【長崎の家づくりコラム】高性能住宅に住むメリットとは?

三月も中旬になり、だんだん春らしくなってきました。
島原でもウグイスの鳴き声が聞こえてきます。
冬の間は家の中にこもりがちになりますが、家の中の環境と
住人の健康には密接な関係があるということをご存知でしょうか?

寒くて布団から出られない人

 

高断熱住宅に住むと長生きできる?

「人生百年時代」という言葉をよく聞くようになりました。
せっかく長生きするなら、健康で毎日楽しく過ごしたいですよね。
一日の半分くらいは家の中にいる、とすると住宅内の環境が体に及ぼす影響というのも少なくはない、
というのはなんとなく感じるところではないでしょうか。
特に家の中で過ごす時間が多くなる就学前のお子様や、
リタイヤ後のシニア世代への影響はより大きくなります。

新築住宅ではないですが、断熱が不十分な家を断熱改修して
その前と後で住人の健康がどのように変わったかを調べた調査が行われています。
今回は国交省からの中間報告を紹介します。

断熱性能を冬の室温で考えると・・・

断熱性能の差でではっきりと変わってくることは、冬の屋内の温度ですね。
そこで、断熱性能と健康の調査では「室温が18度以上」と「室温が18度未満」の家を比較しています。
調査項目により、「居室の平均室温」であったり「寝室の気温」であったりしますが、
「18度」というのを一つの基準ラインとして使用しています。

ちなみにCOTORE ZEROはHEAT20のG2基準という高い断熱性のをクリアしています。
この基準は、暖房をつかわずともおおむね13度を下回らないという基準です(長崎県では島原などの平野部での基準)
少しエアコンを使うだけで楽々とクリアできる条件ですね。

暖かい家に住むと血圧が下がる

断熱改修を行う前後の住人の血圧を測定すると、
朝起きたときの最高血圧は3.5mmHG、最低血圧も1.5mmHg低くなっていたそうです。
今ひとつピンとこない数字かもしれませんが、
脳卒中や冠動脈疾患での死亡リスクを低くするのに十分な数字です。

住宅環境と血中脂質の関係

冬の朝、寒くて布団から出たくないという経験は誰しもあるのではないでしょうか。
朝の居室温度が18度以上の家に住む人は、18度未満の家の人に比べ
血中コレステロール値が低い人が多いという調査結果が出ています。
具体的には、18度未満の家に住む人は総コレステロール値、LDLコレステロール値が基準範囲を越える率が
それぞれ2.6倍と1.6倍ほどになるそうです。
これらの値は動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞と関わりあります。
朝布団から出られないほど寒いのは、想像以上の負担を体にかけているようです。

このほかにも室内最低温度と心電図の異常の関係や、
夜トイレに行く回数との関係など、いろいろなことが分かってきています。
興味のある方、もっと詳しく知りたい方は国交省のページをご覧ください。

九州なので暖かいと思われる長崎県ですが、
大陸に近い分冬は案外冷え込むものです。
長い人生を豊かに過ごすためにも、住宅の性能にはこだわっていきたいですね。

 

ブログ一覧に戻る

PageTopPageTop